資格試験合格者インタビュー

出口を見いだせずに相談に来られた方に「出会えてよかった」と言っていただけると、本当にうれしいです。

プロフィール

小林玲子さん【管理栄養士】
元アカサカフロイデクリニック勤務

自身が難病を患ったことをきっかけに、食事や生活習慣を見直す中で、山田豊文所長の「細胞環境デザイン学」と出会い、感銘を受ける。杏林予防医学研究所アカデミー中級講座、上級講座を受講し、晴れて「杏林予防医学研究所 細胞環境デザイン学 認定講師」となり、山田所長の理論を治療のベースとする「アカサカフロイデクリニック」に管理栄養士として従事。自身が病気になった経験を生かし、患者の立場に立ったカウンセリングに定評がある。

-はじめに、細胞環境デザイン学を学びたいと思ったきっかけを教えてください。

小さいころから体育会系で、体力には自信がありました。風邪もほとんどひかないような、絵に描いたような“健康体!”だったんです。でも、40歳を過ぎたころに、突然難病の宣告をされてしまったんですね…本当に突然だったので、寝耳に水でした。そのときかかったお医者様から「ステロイドを一生飲まないといけないね。」と告げられたのです。さすがに目の前が真っ暗になりました。でも、「この病気になったのには絶対に理由がある!」って思って、自分の病気をきっかけに生活を見つめなおそうって奮起したんです。特に食事については徹底的に学びなおしました。でも調べれば調べるほど、どうも納得できなくて…答えにたどり着けずにいました。そんなときに、山田先生の著書の『脳がよみがえる断食力』を手にしたんです。読み進めていくうちに、山田先生の理論(細胞環境デザイン学)が、私が探し求めていた答えに本当にぴったりで…!杏林アカデミーという講座が開講していることを知って、ここに答えがあるはず!と、すぐに申し込みました。

-お辛い経験をされたんですね。

はい。
杏林アカデミーの中級講座で初めて山田先生の講座を受けたのですが、それはそれは衝撃的で…。自分が学んできた栄養学とは正反対のことばかりでした。でも、不思議と抵抗感はなく、長年、自分の中にあった疑問が埋まったような感覚がありました。今まで、食べ物のみに焦点をあてた栄養学しか学んでこなかったので、体の仕組みであったり、細胞の機能であったり、栄養素がどうやって体の中で働くかなんてほとんど知らなかったので、杏林アカデミーでは新たな発見がたくさんありました。細胞のすごさをわかってしまった!みたいな(笑)今まで習っていたのは全然だめだったなって。

-杏林アカデミーで『細胞環境デザイン学』を学んで、小林様の中で変化はありましたか?

なにより自分の体と心が健康になりました。学ぶだけでなく、実践をしていたのが大きかったと思いますが、今ではステロイド剤や免疫抑制剤を飲まずに過ごすことができています。精神的にも安定しましたし。細胞の環境を整えてやると、運までよくなるんですね。いろんなことが、いい方向に引き寄せられているような気がします。

―素晴らしいですね!細胞環境デザイン学は単なる栄養学ではないですし、既存の栄養学とは正反対のことも多いので、栄養を専門に学んできた管理栄養士さんたちは、驚かれる方がとても多いです。

30年ほど前、私が勉強してきた栄養学は?というと『栄養計算』だったんですね。でも、学生のころからずっと、「こんな栄養計算って意味あるのかな?」って思ってたんです。学校を卒業して、就職してからもずっと疑問に思いながら働いていました。だって、栄養の吸収ができない人に、栄養計算なんて意味ないじゃないですか。でも、杏林アカデミーを受けたときに、「あ、やっぱり私の疑問はあたってたな。答えが見つかった!」って思いましたね。「We are what we eat(私たちは食べたものでできている)」ではなくて、「We are what we absorb(私たちは吸収したものでできている)」、もうそのとおりだって。自分が今までずっとやってきた栄養学が間違っていたことを知って、今までの栄養指導を悔やんだこともありました。栄養を摂ることばかり習っていましたし…。摂ってはいけないものであったり、ファスティングであったり『出す』という概念が全然なくて…。しかもその知識のまま、子育てもしちゃったので…子どもにも懺悔の気持ちがあるんです。

-例えば小林様の中での「懺悔リスト」を挙げるとしたら、何があげられますか?

なんといってもNo.1は『牛乳』ですね!!牛乳=完全栄養食品みたいな方程式ができあがっていましたし。次にマーガリンです。子どもたちに、当たり前のように与えていました。本当に申し訳ないです。ただ、いつも思うのですが日本の栄養学で当たり前とされていることが、真実からかけ離れてしまっていますよね。例えば、アカデミーで学んだ栄養学を、そのまま実践して伝えようとしても、おそらく日本の会社の多くでは、「小林さん、それ、会社の方針と違うよね?」って止められると思います。私は長年、栄養指導の現場にいましたが、会社の方針に従わなければいけないことは仕方がないと理解はできるのですが…。ただ、正しい知識を持った管理栄養士が増えれば、こういった風潮は変わると思いますし、私なりに地道に伝えていきたいと考えています。100人いて1人理解してくれればいいかな?くらいかもしれませんが(笑)

-大変心強いです。細胞環境デザイン学を学ばれて、現在お仕事に活かせてるなって思う場面はありますか?

細胞環境デザイン学はただの栄養学にとどまらず、姿勢や呼吸であったり、光であったり、音であったり、生命が生きていく上で大切な要素を体系づけて学ぶことができるので、生活改善やファスティング指導、栄養相談など、今のクリニックにおけるすべての業務のベースとなっています。やはり、こういった多方面からのアプローチは大変効果的だと思います。正しい呼吸をして、朝日を浴びて、散歩をして…。薬を使わなくても、即効性があります。特に男性は痛みに弱い方が多くて、すぐにロキソニンとか鎮痛薬に頼られるんですよ(笑)1日4~5回飲まれる方もいらっしゃるので驚きます。なので、クリニックに来られた方にもいつも「薬を使わなくても食べ物や自然療法で意外といけますよ。」って言うんです。驚かれますが(笑)、大丈夫と言ってあげることで、安心されます。

-そうなんですね。今まで印象的な患者様はいらっしゃいましたか?

がんの手術後に来られた方なんですけども、気力もなく力もなく…まるで死んだような状態で診察室に入ってこられた方がいました。遠方の方で、飛行機で来院されたので、無理もなかったのですが…。「横になられますか?」と聞いたら、即「はい!」と答えられるくらい疲労困憊でした(笑)しかし診察が始まっていろいろとご説明させていただいて…希望の光が見えてこられたからでしょうか、帰るときには別人の顔つきで帰られました。とてもうれしかったですね。

やはりがん=死って思っている方が多いんでしょうね。この患者様だけでなく、がんを患った方は絶望という時を経てクリニックを訪れます。でも、ちょっとでも希望が見えると「これから頑張ります!」って言ってくださるんです。患者様の状態がよくなったり、減薬や断薬に成功されたり、出口を見いだせずに相談に来られた方に「出会えてよかった」と言っていただけると、本当にうれしいです。

―こちらまで、うれしくなります。
小林さんが患者様と接するときに大切にされていることはありますか?

クリニックでの私の仕事は、細胞の環境を整えてあげるための食事についてのサポートです。“食事内容”ももちろん大切ではあるのですが、同じくらい大切なのが“心のサポート”だと思っています。家庭環境や生活環境、経済状況によって小さいころに作られた“クセ”がなかなか直らないように、その人が今まで食べてきた“食歴”は、なによりも環境に左右されやすく、かつ直りにくいんです。でも、食べ物によって私たちの心と体が作られているのですから、その方の“食歴”を否定してしまうことは、今までの人生を否定されることと同じになってしまいます。ですので、「あなたの○○がいけなかった。」などと言うのではなく、良い方向に進めるようにともに方法を探せる…なんといいますか“伴走者”となることをモットーにしています。

―ありがとうございます。では、最後に杏林アカデミーを受講される方々にメッセージをお願いします。

「野生に返る」-。細胞環境デザイン学の原点はそこにあります。不自然なことをするから、人は健康を害して、苦しんでしまうのです。そんな状態から本来のあるべき姿に戻すためのメソッドを、杏林アカデミーでは学ぶことができます。人生において健康を害することほど、人を不幸にすることはありません。ですから、この世に生を受けたすべての人に学んでいただきたいですね。世間にはいろんな“栄養学”が溢れていますが、すべての疑問を解決してくれます。医師・看護師・薬剤師・管理栄養士など医療現場で、命と日々向き合っている方には、ぜひ学んでいただきたいです。“正しい栄養療法とは何か、真の食事とはなにか…”いろんな疑問が一気に“納得”に変わる瞬間を、体験してください。

-貴重なお話をありがとうございました!
ストレスをリセット!

真の健康を作るためには、まず自分の心の置き所をしっかりする必要があります。日々のストレスを感じにくい性分ではあるのですが、疲れがたまったときは遠赤外線のサウナに入って、瞑想をします。毎日の瞑想は家事や仕事に追われているので、短時間しかできませんが、この一人になる空間・時間・そして体の芯から吹き出る汗は私の心のリセットに非常に役に立っています。無理をせずに自然に生き、あらゆるものに感謝をして、毎日を楽しく過ごす―。これによって幸せが運ばれてくると信じています。