資格試験合格者インタビュー

「心が変われば生き方が変わる」
「生き方が変われば免疫力が上がる」「薬だけに頼らずとも病気は治る可能性がある」

プロフィール

長澤裕先生【歯科医師】
ながさわ歯科医院院長 ながさわ歯科医院HP

東北大学歯学部卒業。学生時代はラグビーに汗を流す。仙台南歯科クリニックを開業後、「口腔の健康と美しい口元から、世の中に食事の楽しさを提供し、笑顔あふれる豊かな社会を創造します」を治療方針に1996年にながさわ歯科医院を開院。優しい語り口と穏やかな佇まい、丁寧な説明、痛みの少ない治療で地域の方々からの信頼も厚い。自身の不調の経験から食事や生活習慣には人一倍こだわっている。冷えを改善してからは、温度依存型でお酒を愉しむ。趣味はスキー、ゴルフ、アウトドア。

-杏林アカデミーを受講しようと思ったきっかけを教えてください。

一緒に勉強していた先生から誘われて受講しました。山田先生や細胞環境デザイン学に関して何の予備知識もなく、いくばくかの著書を読んでの受講だったと思います。
栄養学に関しては、W.A.Price 博士の「食生活と身体の退化」に出会ったところからはじまり、それ以降、栄養学や食事学で有名な川島四郎先生、丸元淑生先生、大沢博先生、島田彰夫先生、マクロビオティックなどなど…、独学で様々な考え方を学んでいました。

世の中には病気を治すために様々な方法が横行していますが、「これだけやれば健康になれる!」という健康法は果たして本物なのだろうかと常に感じていましたし、私の経験からすれば、食事だけでもだめ、呼吸法だけでもだめです。

人間の身体はもっと複雑ですし、取り巻く環境もまた複雑。だからこそ、山田先生の細胞環境デザイン学では、人間の受ける様々な現象を捉え、科学し、明確に説明でき得るのではないか、と感じたからです。

-ご自身の経験とはどのようなものだったのでしょうか。

40代に差しかかる頃、ラグビーをやっていたので頑健だと思っていた自分の身体に不調を感じていました。悩んでいた時に西原克成先生と出会い、自分の悪い生活習慣を正すことで体調が改善しました。その結果として、結婚して10年子どもができませんでしたが、43歳の時に不妊治療をせずに自然に子どもを授かることができました。

-それは素晴らしいですね!具体的にどのような部分を改善したのでしょうか。

生活習慣の改善の内容は、冷たい物を止めることでした。学生時代から飲酒が始まりましたが、ラグビー部での身体の鍛錬の成果か(笑)、人の3倍は毎日のように飲んでいたと思います。それもビール、ウイスキーの水割りなど、身体を冷やす物ばかり。しかしながら、身体を冷やす行為を全てやめろという指導に従い、冷たい物を全て温かいものに変え、真夏の暑い時にも、熱いコーヒー、熱いお茶、焼酎のお湯割りを飲むようにしました。毎週のように温泉に通ったり、夏もズボン下を穿き、腹巻きは欠かせなくなっていました。

周囲からはもちろん変人扱い(笑)もともと変わっていると思われていたので、『また長澤が変な事をやっているな』くらいに思われていたでしょうが。2~3年かかりましたが、身体を冷やさなくなったことで体調が少しずつですが、改善していきました。

-劇的ではなく少しずつ、でも、確実に良くなっていったのですね。現代人は体が冷えているとか体温が低いとか言われていますが…

はい、やはり体温は重要だと改めて思いました。今となっては悔やむところですが…当時の体温がどの程度であったかを調べておけばよかったと。

哺乳動物はその種によって固有の体温を持ちますが、現代の医療はその体温の意味すら調べないという杜撰な医療になってしまっています。体温の意味する所、それは全ての酵素が働きやすい温度、さらに白血球の働く温度はまさに37℃以上。人間の体温の理想は37℃だということではないかと考えていました。

(↑先生に受講いただいた回はなんと、朝から大雪の日でした!)
-それでは、実際に杏林アカデミーを受講して、最も印象に残っている内容を教えてください。

やはり、早朝の下鴨神社での散歩、そして山田先生のオーディオルームでの音楽鑑賞でしょうか。朝日を浴びながらの散歩、雪が降る中で糺の森を歩き、鴨川の川縁を歩く。そして、素晴らしい音の中で心が解き放たれる感覚―匂いを感じ、光を感じ、地球の重力を感じ、音を感じ、熱い冷たいなどの温度刺激を感じ…人には全ての物理的な刺激が必要な存在だという事を、身を以って感じる事ができました。

ー長澤先生は歯科医として患者さんと日々向き合っておられるわけですが、診察の際に特に気を付けていることは何ですか?

こちらも五感をフルに使って患者さんに対峙する、ということでしょうか。
眼で姿、形を見、耳で声を聴き、鼻で匂いをかぎ、皮膚で感覚を研ぎすまして患者さんに対峙することで、自分が感じ取るものを大事にして診るようにしています。

-細胞環境デザイン学で学ばれた内容は現場でどのように活かされているのでしょうか。

杏林アカデミーで細胞環境デザイン学を受講してからは、より一層、患者さんが何を食べているのかに注意してお話をするようになりました。何故、虫歯になったのか?何故、歯周病が悪化するのか?これらはほぼ食生活に直結しています。

食生活が原因で身体のあちこちに不調が現れてきますが、その初発症状が口の中に虫歯、歯周病として出てくると考えて、これ以上悪くしないように食べる物に注意するように指導していく事をより重要視するようになりました。

-まさに、「口は健康の入り口」ですね。

はい。食事と歯周病の話でいくと、以前、スウェーデンのカルシウムに関するコホート研究を調べたところ、カルシウムを摂取すると血中カルシウム濃度が上がり、その血中に増加したカルシウムは炎症のあるところに沈着しやすいという内容(その研究の内容の一部)を見つけました。
歯周病は歯肉、歯槽部の炎症を引き起こすことから、私は歯周病とカルシウム(乳製品由来)との関連を疑い、歯周病に罹っている患者さん、歯周病の改善度合いが悪い患者さん、治療をしているにも関わらず症状が悪化している患者さん、安定した症状だったにも関わらず突然歯周病の症状が悪化してきた患者さんに、問診での調査を行いました。すると、実に95%以上の確率で、前述のような患者さんは乳製品を摂取していることが分かりました。

今まで長期に渡り安定した状態だったのにあるとき突然症状が悪化した患者さんに、食生活での変化、仕事上のストレスなどを確認したところ、やはり、2ヶ月前から乳製品を摂取するようになったということでした

-こんなにも分かりやすく乳製品の摂取が歯周病の悪化に直結するとは…

本当にそうですね。そして乳製品ではないですがもう1つ。
後輩の歯科矯正医の話ですが、自分が糖尿病になり、食後血糖値を5分おきに計測したところ、小麦粉食を摂取した後では上がった血糖値がなかなか下がらない事がわかり、小麦粉除去食を取るようにしたところ、6ヶ月で13kg の減量に成功して、糖尿病の値も改善した、という話を聞きました。

私の患者さんの中に糖尿病の方が2人おられて、2人とも普段の食生活で白砂糖を摂取する機会は少ないとおっしゃっているが、どうにも歯周病の症状が悪い…。そこで、後輩の先生の話を思い出し、2人に「パン、うどん、ラーメンが好きでしょ?」と聞いた所、ズバリ大正解でした。そして、小麦粉食をやめると歯周病や糖尿病が改善するという例がチラホラと出てきています。

-これらのお話は大人の患者さんに多いことと思いますが、ちなみに子どもの患者さんの場合、どういったことに注意されているのでしょうか。

子ども向けの治療では注意する事が多数あります。
まずは舌習癖。これは舌の位置に注目します。舌の本来の正しい位置は上顎の前歯の少し内側に舌先が当たっている事。つばを飲み込む時に歯の間に見えている子どもは舌の位置が違う場合が多いので、歯並びが悪くなります。次に姿勢です。寝相、ほお杖、呼吸の関係、足指の問題が歯並びに影響を与えるためそれらの確認をしています。

次は食生活。甘いものの摂取、乳製品の摂取についての聞き取りや、妊婦さんに対しては母乳育児を推奨しております。

最後に歯並び。問題がある場合にはできるだけ早期に介入するようにしています。アメリカ型の矯正治療では歯の抜歯が多くなりますが、大事な歯を抜く事には私も患者さんも抵抗がありますので…

歯は、上下14本ずつあって初めて顔とのバランスが取れます。早期に治す事で表情筋の動きも自然な感じになります。もちろん歯並びだけの問題ではなく、全身との関連、姿勢との関連、顔の表情との関連なども含めて説明するようにしています。

-幼いころに先生のような“歯医者さん“に出会えた子どもたちは、一生歯のことで悩まないで済みますね。少し姿勢のお話が出ましたが、9つのメソッドのひとつである姿勢について、長澤先生は大変姿勢にこだわって生活されていると聞きました。

実は私の30代の10年間は腰痛に苦しんだ10年間でもありました。半年に1回の割合で腰痛で動けなくなっていましたから…。ベッドを替えたり、整体に通ったりしましたが、決して治る事はありませんでした。

しかしながら、身体の歪みは日常の生活習慣、私の場合は寝相から歪んでいるとの指摘を西原先生に受けてから、寝相を直すために夜寝る前に身体の歪みを修正するための体操を行ったところ、簡単に寝相を改善する事(仰向けの寝相)ができ、それ以来15年、腰痛の悩みからはウソのように解放されています!

-それは素晴らしいですね!

寝相や生活習慣で簡単に骨盤にずれが生じます。例えば右半身を下に寝る方は右が上がり、左半身を下に寝る方は左が上がります。これによって、スポーツ選手では、左右均等に動けなくなる可能性が出てきます。

私の場合、ラグビーでの怪我(肩鎖靭帯の断裂で)により右肩が左肩より2cmくらい浮いていますが、どうしても痛めた右肩をかばうので、左を下して寝る事が多くなっていました。左下で寝る事で、左の骨盤が上がり、左足が一見短くなります。スキーをしている時にいつも左回転が抜ける事が多く、エッジが利かない滑りになっていたのは、実はこの骨盤の左右差のせいでした。

40代で姿勢に着目し寝相をコントロールしてからは、スキーの滑りが全く変わってきました。エッジが効き、左回転でも抜けることがなくなったのです。また、ラグビーでのステップも同じように改善がみられました。スポーツ選手においても、姿勢をコントロールする事により、かなりパフォーマンスが上がると考えられますね。

(↑ながさわ歯科は外観も病院らしからぬ”黄色”!)
話は変わりますが、HPを拝見すると、先生やスタッフの方々の服装がとても明るく楽しそうですね!

医院の内装を替える事はなかなか難しいですが、ユニフォームを替える事はそれほど難しいこともなく、お金もかかりません。ですので私もスタッフも、ユニフォームを替える事で気分を変えるようにしています。また、スタッフに自分達の好きな物を選んでもらうようにすると、非常に彼女らのモチベーションも高くなるようです。白衣性高血圧などという病院由来の病気も引き起こすくらいですから、見た目を明るくしたり、病院らしさを少なくするように心がけています。

今のスタッフのユニフォームはエステ業界のユニフォームになっていますよ。ちなみに私はオレンジ、キーウィー、ジーンズなどの色を日替わりで楽しんでいます。患者さんとのコミュニケーションも非常に良好にとれるようになり、患者さんたちも当院のユニフォームをある意味愉しみにしているようです。

-患者さん思いの、思わず通いたくなる歯医者さんですね。

私は常に本音で仕事をしていますので、自分の収入のために歯を削る事はありません。削らなくていい歯を削ることほど痛ましいことはないと思っていますので…そういった治療を要望される方が多くなってきたので、いい時代になってきたと思います。 当院の方針は虫歯、歯周病にならない、させない。いい状態を一生保つ事を目標にしておりますので、口の中の問題だけでなく、姿勢、栄養問題など多方面から診るようにしています。

-それでは、これから学んでみたいことや今後のビジョンについてお聞かせください。

学んでみたい事はいろいろあって、必要なことや学ばなければいけない事は時間軸の中で変わってきますが…最終的には自分のその時の感性で選んでいます。そのためには、いつも自分の感性を研ぎすましておく必要がありますが、私は“感性=元気な内蔵”と考えています。内蔵が元気で調子が良ければ、自分の感覚、感性に従った決断ができる、と。

『自分に嘘はつかない』、『やらないで後悔するよりは、やれる事はやりきって充実の人生を』をモットーに、研ぎすまされた自分の感性に従って学んでいきたいです。

-今後のビジョンについてはいかがでしょうか。

診療方針の理想は、“歯科医が何もしない診療形態”でしょうか。
歯を削る事もせず、歯石をガリガリする事もなく、痛みもなく、ニコニコ話をしながら何もしないで、歯科衛生士が口腔内のメンテナンスをする。そんな歯科医院にしたいですね。プライベートの方では、最近音楽を聴くようになり、聴くだけではなく自分でも何か演奏しよう!と思い、昨年暮れからチェロを習い始めました。バッハの無伴奏チェロの演奏が今の目標です。
65歳くらいまでは今と同じペースで働き、それ以降は週4日くらいにペースを落としもう少し人生でやるべき事、行くべき所に。ゴルフ、スキー、旅行とまだまだ愉しみたいと考えています。私自身の経験も活かして、プロスポーツ選手のコンディション調整などもやれたらやってみたいですね!

-最後に、杏林アカデミーの受講を検討されている皆さまへメッセージをお願いします。

今までも、これからも、病気、身体の不調で悩む患者さんに、食生活を中心とした生活環境のアドバイスをできるのは歯科医の特権ではないでしょうか。
我々歯科医は乳幼児からお年寄りまで、連続した形で患者さんとつきあう事ができます。この事実は他科のドクターにはあり得ない事です。だからこそ、我々歯科医が年代ごとに現われる患者さんの問題点に対し、適切なアドバイスをする―。食事だけでなく、姿勢や運動など生活全般に及んだ細胞環境デザイン学を学べば、そのアドバイスはもっと厚みのあるものになるはずです。

そうすることで患者さんの【未病】を【病気】にすることなく、健康で、更により元気になる人生を送っていただくことができるのではないでしょうか。

-貴重なお話をありがとうございました!
【良質な環境】が私のこだわり

良い品質の医療を提供しようとしているので、まずは自分が良い品質のものを知らなければ、それはできませんよね。というわけで、常に自分が身につける物や自分が使う物は品質の良い物、納得のいく物を選ぶようにこだわっております。

中でも自分が住んでいる環境が一番のこだわりでしょうか。空気がうまい。
自宅の裏手は自然公園の一角になっているので、まるで別荘地の雰囲気。雪が積もり雪かきで大変なときもありますが、窓から見える景色はスキー場のペンションといった所でしょうか。リス、キジ、小ゲラ、アカゲラなどたまに見かけたりします。ゴルフ場は30分圏内に10カ所、スキー場まで30分、仙台市内の繁華街まで20分。自然環境が豊かで利便性のいい素晴らしい環境です。

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